「やりたいこと?」から広がる未来
〜 第四十九候「鴻雁来 (こうがんきたる)」〜
■てぃあんだぁクラブ (#ワンコ通信 )
〜 第四十九候「鴻雁来 (こうがんきたる)」〜
🌸 「やりたいこと?」から広がる未来
前回のワンコ通信では、
読谷村で動き出した『喜名キャリア教育学校プロジェクト(以降、KCSプロジェクト)』
学校だけに頼らない、新しいキャリア教育のかたちをお届けしました。
そして、先日第1回のオリエンテーションが公民館で開催され、数名の中学生が最初の一歩を踏み出しました。
今回のワンコ通信では、その初日のリアルな生徒たちの声と、そこから見えてきた気づきをお伝えします。
🌸「話し合いって言われて来た」
中学生たちがこの日、公民館に足を運んだ理由はさまざまでした。
「なんか、したい仕事みたいなの話し合いって言われて来た」
ある生徒は、学校の先生から「何の仕事がしたいか、話し合いがあるみたいだよ」と勧められたそうです。
「学校の勉強がやりづらいんだったら、現場体験みたいなのあるって」
また別の生徒は、少し困ったようにこう話しました。
「なんか、手伝い…って言われた」
生徒たちは、
“よくわからないまま来てみた”という率直さが印象的でした。
けれど、それはまさに「第一歩」。
自分の言葉で“わからない”と言えること、なんとなく“やってみよう”と行動することも、自分の人生を考える始まりです。
🌸「どんな仕事があるの?」— 素朴な問い
オリエンテーションでは、自治会長と産学連携コーディネーターとの個別面談が行われました。
その中で、ある生徒は自ら最初の面談を希望し、尋ねてきました。
「どんな仕事があるの?」
「仕事の種類は何種類あるの?」
「これは読谷だけの仕事?それとも沖縄全体?」
この質問には、「ただ与えられる」のではなく、自分で考え、自分で選びたいという意思がにじんでいました。
私たちは、生徒のペースに寄り添いながら、仕事や体験先の種類、KCSプロジェクトの特徴について丁寧に説明していきました。
🌸「8時間でも全然構わない」— 本気になれる場を求めて
この日、一番胸に残ったのは、ある生徒が語ったこの言葉でした。
「給料とかなくてもいい。8時間でも全然構わない。」
学校の授業中は「眠くなる」と感じていたという彼が、公民館で語る「やる気」に、無気力・反発・打算的と想像していたので私たちは驚きました。
「学校で眠るくらいなら、こっちの方が全然まし」
これは、ただ「学校が嫌だから」という後ろ向きな発言ではなく、自分の時間や未来に対して前向きに向き合おうとしている発言でした。
社会のなかに、自分の可能性を見つけようとしているように感じました。
🌸「やりたいこと?…ない」から見えてきたこと
一方で、「やりたいこと?…ない」と答えた生徒もいました。
最初は質問もなく、表情にも不安がありましたが、私たちとの対話の中でぽつりと出てきたのは――
「バイクは好き」
最初は「手伝い」だと思って来たという彼ですが、バイクの話になると少しだけ表情が緩みました。
その「好き」という感覚こそが、これからのキャリア探しの出発点になります。
この生徒は、他の参加者のように「すぐに働きたい」という気持ちは強くないようでした。
それを見守っていた自治会長が、そっとこんなふうに声をかけます。
「高校、行ってみたいって思う?」
彼は少し考えはじめました。そこで、
「もし、どこ(の高校)にでも行けるとしたら、どこに行ってみたい?」
と、声をかけてみると
「〇〇高校」
と、彼は答えました。
その一言に、彼は、「やりたいこと」がないのではなく、他の生徒と比べてじっくりと自分の中で言語化だったり内省化できてないんだと感じました。
何よりも、流されてきたかもしれないけど、初めて会う大人に対して対話をしてくれたその態度に、彼の未来に対する意欲があります。
私たちは彼の一言を受けとめ、次にどんな選択肢を用意できるか?が試されているのです。
🌸支える大人たちの「てぃあんだぁ」
こうした取り組みの裏では、見えないところでの様々な準備があります。
法律を守ったうえでの生徒に合った職場体験プログラムの開発
体験プログラムに対応してくださる経営者の開拓と交渉
体験プログラム開発に向けての学校、生徒、家庭、受け入れ先との調整
移動手段や安全確保と緊急対応の準備
興味の変化に応じた継続的サポートの設計
こちらで決めたプログラムではなく、
一人ひとりにあったプログラムを作るために、
「てぃあんだぁ(手間ひま)」を惜しまない大人たちの存在と連携が、
生徒たちの学びと成長を支えます。
🌱今回のオリエンテーションは、まだ始まりの一歩。
それでも、生徒たちは未来を考える“スイッチ”を入れ始めました。
次回は、実際の体験や、見えない大人同士の連携の様子をお届けできるかもしれません。
沖縄の子どもたちが自分らしい一歩を踏み出せる地域社会にしていきましょうฅˆ•ﻌ•ˆฅ♬*゜
お知らせ🕊️ その1
『みんなの個性光る未来フェスタ(大宜味村農村環境改善センター)』
日 時:10月18日(土) 13〜17時
13:00 映画上映 ※要予約
14:35 講演会
16:00 トークセッション&交流
場 所:大宜味村農村環境改善センター(大宜味村喜如嘉320)
参加費:無料(子ども同伴OK)
問合せ:0980-44-3003(大宜味村役場住民福祉課)
申 込:下記フォーム・TEL
https://x.gd/g4y8o
備 考:・映画は席に限りがあります(事前予約)
・気になるプログラムだけの参加OK
・講師陣への質問募集してます!
お知らせ🕊️ その2
『10/25 子育て勉強会&文芸フリマ案内』
テーマ:「子どもの自己有能感づくりと社会参加」
子どもたちが「できた!」「自分も役に立てた!」と感じられるような関わり方を、地域の大人たちと一緒に考える時間です👦👧🌱
日 時:10月25日(土) 14〜16時
場 所:田場区公民館(うるま市田場822-1)
参加費:1000円(小中学生の保護者は500円、田場区自治会員無料、子ども同伴OK)
問合せ:070-5692-4173(さどやま)
対 象:不登校の小中学生に悩む方、関心のある方どなたでも
申 込:下記フォーム・TEL
https://forms.gle/aQWToGvUsWAtq4tk7




